Umeno（うめの）

寿司・コース・一品料理

Umenoはアムステルダムで一番の老舗のレストランで、今もなお増え続けている地元の常連たちに愛されています。外から見ると障子で覆われた窓があり、それ以上の余計なものは一切ありません。一歩中へ足を踏み入れると三味線・尺八が奏でる音楽や、ホソノ夫妻のおもてなしに合わせた木製の手作りインテリアといった本物の日本伝統が広がります。くつろぎの空間になっています。

「私は物事に柔軟性を持たし静かにしておくのが好みです。騒がしすぎるのは求めていません。良いお客様は、次の良いお客様を引き寄せます。それでも、私は新たに挑戦したいことがいくつかあります。」とホソノ・アツヒト氏は語ります。

1987年に伝統的な日本食レストランをナカエ夫妻がオープンし、そのご主人が尊敬する母の名“うめの”にちなんで店名がつけけられました。
40年の歴史のなか、宣伝はせず口コミだけで店は成長していきました。90％を超えるオランダ人や外国人観光客と少数の日本人客はオアシスを求めて訪れます。

ホソノ・アツヒト氏はアムステルダム、バルセロナ、イスタンブールへと渡り、再びアムステルダムに戻った海外経験の後、2008年に店を引き継ぎました。
福岡県の久留米で和食レストランを営む家族のもとに生まれ、日本食産業に囲まれて育ちました。幼少時代から彼は家業を手伝い、家族と一緒に働きました。

兄姉とは別で、彼の父が大阪の友人の料亭で働くことを勧めたとき、自然とそこでシェフになる道を目指しました。
3年間の厳しいトレーニング期間の後、神戸にあるホテルのレストランに移動しましたが、残念ながら彼にとってそこは会社会社していて自分の意向には合いませんでした。
彼は西洋映画の影響で海外の文化に常に興味を持っており、1999年にアムステルダムのレストランで働く機会を見つけ赴くことにしました。そこでエジプト出身の将来の妻に出会います。

アユミ氏は、大阪の料亭でアルバイトをしているときに飲食に関わる道に出会いました。調理師免許を取得するために料理の専門学校で勉強しながら、2年間に及びバックパッカーとして東南アジアや中東を巡ってお金を貯めました。
そして、日本食レストランで働くために最終的にはカイロで落ち着きました。彼女の夫もアムステルダムにある同じレストランで働いていました。
それから一気に20年たった今では、2人は現在1歳から17歳までの6児の親です。長男はキッチンで働き、ほとんどすべてを学んで経営もしています。厳格な父親も密かに誇りに思っています。

彼らのレシピのほとんどは長い時間をかけて生み出され、味付けは何十年もの間受け継いできています。新鮮な刺身に加えて、炙りの握り寿司や巻き寿司、彼らのメニューの多くは日本の伝統料理です。
シェフのおまかせコースでは、その日のオススメに合わせて仕立て上げられます。

人気の寿司は、にんにくてりやきソースのマグロ、炙りサーモン、炙りトロです。セルフサービスのすき焼きやしゃぶしゃぶに詳しい人には、事前にリクエストがあれば対応しています。

今夏よりホソノ氏は、メニューや営業日も含めサービスの質をさらに向上させるために、お店の方向付けを考え直そうとています。
「自分にとってアムステルダムは住むにも働くにも最高の場所です。大都会のような絶え間ない刺激や働きすぎによるストレスもありません。居心地がよく、より柔軟で新しいアイデアやスタイルでできることを楽しみにしています。私たちは寿司の中で特にマグロに焦点をあてて、新しい食材業者との接触を図り、さらに高品質の食事をお客様に紹介していきたいと思っています。どうぞご期待下さい。」