水産加工品専門店・寿司
店名 | Hokkai Suisan |
住所 | Strandweg 2F, 1976 BS IJmuiden |
営業時間 | 月曜日~金曜日 9:00-17:00 土曜日・日曜日 定休日 |
電話番号 | +31(0)255-541166 |
ウェブサイト | hokkai.com |
メール | [email protected] |
1993年、エイマイデンに住むオランダ人と日本人の若い夫婦がアジの干物の製造のために、20フィートコンテナの工場をオープンしました。
2018年、Marinus Noordenbos氏とフクヤマ・ユキコ氏は自慢の広い設備と17人の正社員、アルバイト社員たちと北海水産25周年を迎えることになりました。
今日も冷凍魚製品を販売し、それらをオランダに住む5000から6000に及ぶ日本人世帯やヨーロッパ15か国の10000世帯に配達しています。
5人兄弟のうち末っ子のMarinus氏は、シュタイナー学校修了後はこれ以上教育を受けたくありませんでした。
大手漁業会社のCEOだった彼の父は、日本での1年間の研修を計画し、静岡県沼津の取引先のところに息子を送りました。
18歳にして身長2mのオランダ少年は言葉でうまく表現できず、レッスンや規則を苦労しながらも学んでいきました。試行錯誤の末、週6日、1日15時間魚を扱うようにして、日本の地味な田舎町を駆け回りました。
2週間の東京インターン終盤に最愛の妻、ユキコさんに出会いました。
1991年にMarinus氏はオランダに戻り、食品小売業のパートナーになりました。しかし、その後まもなく不運にも廃業となってしまいました。日本で学んだスキルで、彼は1992年に妻となったユキコさんと新たなビジネスを始めました。
「オランダにはすんなりと馴染むことが出来ました。」と彼女は思い出します。きっと2年間のカリフォルニアでのオペア(ホストファミリーの子守をして、その生活を通してアメリカの文化を知るという)経験のおかげでしょうか。
やがて3人の才能ある娘たちと一緒に家族は成長していきました。
シンプルな食材と美味しい日本食が好きで、日本伝統のクサヤで仕事をスタートさせました。
アムステルダムにあるワールドトレードセンターにて、ほとんどの日本企業を夫婦で訪問しました。高身長オランダ男性が高品質で本物の日本製品を売っているという珍しい話のおかげで、ビジネスは始まりました。
ロッテルダムやデュッセルドルフ、ミュンヘンなどにデリバリーすることから始まり、お客さんからの要望に応え成長を続けました。
会社名から分かるように、アジ、タラ、ニシンなどの魚のほとんどは、すぐ近くの北海で捕れるものです。サーモンやカラフトシシャモは更に北のノルウェーで、マグロはマルタ産。ギンダラ、タラコ、ホッケはアラスカ産になります。
2007年、彼らは事業を拡大するためにタイへと目を向けました。タイの研究開発やOEM製品は、エビフライ、おでん、たこ焼きなどが中心です。
おすすめ商品は、ギンダラの西京漬け、カラフトシシャモ、サバの塩漬け、味噌サーモン、サーモンバーガーが入ったおまかせパックです。
時々、冷凍魚製品の簡単な調理方法などを実演するイベントを開催しております。
初めの10年から15年の間は主に口コミだけで毎年10-20%成長しました。ビジネスは安定していましたが、その後は始めのようには成長はしていきませんでした。良いビジネスモデルを持っていても、問題は「次への展開でもっと伸ばせるのか?」でした。
答えは工場の隣にある北海キッチンでした。持ち帰り用の寿司がとても人気になり、2014年に元オークラシェフのオオタワラ氏が仲間に入りました。
今では北海キッチンはオランダで最流行の日本食レストランの一つです。
「魚が好きな人にも嫌いな人にも、魚がどれほど美味しくなるのかをお伝えすることに情熱を注いでいます。」とMarinus氏は話します。「誰も“フルーツが好きじゃない”と言いません。もしかすると、マンゴーは嫌いでもリンゴが好きかもしれません。魚や海鮮料理はそれと同じです。たくさんの種類や様々な違った調理方法があります。今のところ、私たちの“マヨのせ炙りサーモンにぎり”が好きじゃない人は誰もいません。しかし、一歩外に出れば彼らは再び魚嫌いになります。人の考えを変えるには時間がかかります。しかし、私たちはそれを証明するためにここにいます。同様に焼くにも新しいアイデアがあります。ご期待ください!」
創立25周年記念もエイマイデンの強豪店になるための単なる通過点のようです。